追跡型広告(リマーケティングやサイトリターゲティング)は、ユーザーが一度訪問したWebサイト情報を基に広告を表示する手法です。Google広告の「リマーケティング」とYahoo!広告の「サイトリターゲティング」は、提供元が異なるだけで仕組みはほぼ同じです。これらの広告はSEOや他の広告と組み合わせることで高いコンバージョン率を実現しますが、ユーザーの印象を考慮しないとブランドイメージを損なう可能性もありますので注意が必要となります。
追跡型広告の概要
追跡型広告とは、ユーザーのインターネット上の行動を追跡し、その行動データに基づいてよりパーソナライズされた広告を表示する手法のことです。具体的には、ユーザーがとある商品やサービスを検索したり、ウェブサイトを訪れます。その後他のウェブサイトへ遷移し、サイト内を閲覧している際に、以前に興味を示した商品やサービスの広告が表示される、という仕組みです。
行動ターゲティング広告の中に追跡型広告(リターゲティング)があり、その中にGoogle広告(リマーケティング)とYahoo!広告(サイトリターゲティング)があります。
追跡型広告に必要な要素
追跡型広告に必要な要素は主に以下の4つです。
Cookie(クッキー)
ウェブサイトを訪問すると、ブラウザに小さなテキストファイル(Cookie)が保存されます。このCookieに、ユーザーの訪問履歴や検索履歴などの情報が記録される仕組みです。
ウェブサイトをまたいでも、Cookieの情報をもとにユーザーを追跡することが可能です。
ピクセル
ウェブサイト内に埋め込まれた小さな画像ファイルです。ユーザーがウェブサイトを訪れた際に、ピクセルがサーバーに情報を送信します。この情報をもとにユーザーの行動を分析し、広告配信に利用します。
ユーザーID
それぞれのユーザーに割り当てられるユニークなID(識別子)です。Cookieやピクセルで収集された情報をユーザーIDと紐づけることによって、より詳細なユーザーの行動履歴を把握できます。
広告プラットフォーム
Google広告やFacebook広告など、様々なインターネット広告プラットフォームが存在しています。これらのプラットフォームは、大量のユーザーデータを収集・分析し、最適な広告を配信するための独自のアルゴリズムを持っています。
追跡型広告の種類
追跡型広告のなかで、主だったものをご紹介します。
リマーケティング広告(リターゲティング広告)
最も一般的な追跡型広告です。特定のウェブサイトを訪れたユーザーに対して、他のサイト閲覧時にそのウェブサイトの広告を繰り返し表示することで、買意欲の高いユーザーに対して、再度商品やサービスをアピールし、購入を促します。
ダイナミックリマーケティング広告
ユーザーが閲覧した商品を、他のウェブサイトで個別に表示する広告です。ユーザーの興味関心に基づいたパーソナライズされた広告を表示することで、購買意欲を高めることが目的です。
類似オーディエンス広告
特定のユーザーと似た属性を持つユーザーに対して広告を表示する仕組みで、主に新規顧客の獲得を目的として活用されます。
シークエンス広告
ユーザーのウェブサイト訪問履歴に基づいて、段階的に広告の内容を変えて表示する仕組みです。ユーザーにとって最適なタイミングで最適な広告を表示します。
追跡型広告のメリットとデメリット
次に、追跡型広告を出稿する事のメリットとデメリットについて解説します。
メリット
コンバージョン率の向上
商品やサービスに関心を示したユーザーに再度アプローチすることによって、購入や申し込みの可能性が高まります。
柔軟なカスタマイズ性
ユーザーごとに広告をカスタマイズできることから、より効果的な広告配信が可能です。
デメリット
プライバシーの懸念
ユーザーの行動を追跡することから、プライバシーに関する懸念が生じることがあります。
広告ブロック
広告ブロッカーを使用しているユーザーには追跡型広告が表示されない場合があります。
その他の追跡型広告について
追跡型広告はGoogle とYahoo!が有名で利用者も多いですが、2社だけが提供しているものではありません。その他の広告プラットフォームも提供を行っています。なかでも人気度が上がっているのが、ソーシャルメディア上の広告です。Facebookの提供する追跡型広告は、ユーザー数の多さや細かな配信設定が可能なことから、年々利用数が増えています。
ソーシャルメディア広告が特に強いのが、モバイルユーザーへのアプローチです。モバイル端末からのアクセスが多いWebサイトをお持ちであれば、Facebook広告の活用が有効かもしれません。
まとめ
追跡型広告についてご理解いただけたでしょうか。今後の効果的な広告手法の一つとして、追跡型広告の活用をぜひご検討ください。
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