「リファラルマーケティング」は、今いるお客さまから新しいお客さまに商品やサービスを紹介してもらうマーケティング手法です。あまり広告費用をかけずに新しいお客さまを増やせるので、多くの企業が採用しています。「お友達紹介キャンペーン」や「紹介制度」とも呼ばれていて、こちらのほうが聞き馴染みがあるかもしれませんね。本記事では、リファラルマーケティングについて簡単にご紹介します。
リファラルマーケティングとは
リファラルの意味
繰り返しになりますが、リファラルマーケティングは、商品やサービスを使った人が友達や知り合いにそれを紹介することで、その商品やサービスの認知度を上げ、売上を増やすマーケティング手法です。リファラルという言葉は「紹介」や「推薦」を意味します。
リファラルマーケティングの特徴
リファラルマーケティングの特徴は、自然に紹介されるのを待つのではなく、紹介を積極的に促すために、紹介してくれた人にお礼として割引クーポンやポイント、グッズなどの報酬をあげることです。友達紹介キャンペーンというプロモーションを見たことがあるかもしれませんが、これもリファラルマーケティングの一種です。実は、友達や知人の紹介で商品やサービスを購入する人の割合は企業が思っている以上に多く、新しいお客さまを増やし、売上を伸ばすことができるマーケティング手法のひとつとして、リファラルマーケティングは効果的です。
理想的なリファラルマーケティング
リファラルマーケティングは、すでに商品やサービスを使っている人に働きかけることで、あまり広告費をかけずに成果を上げられる、企業にとって嬉しいマーケティング手法ですが、それだけにとどまらず、紹介する人は紹介のお礼として報酬をもらえ、紹介された人は信頼できる人からの情報をもとに商品やサービスを選ぶことができるという、みんなが嬉しい理想的なマーケティング手法のひとつです。
リファラルマーケティングの注意点
リファラルマーケティングの注意点①
リファラルマーケティングは、見方によっては口コミの拡散を促すマーケティング手法のひとつとも言えます。しかし、企業にとって嬉しい紹介だけではなく、ネガティブな紹介が広まってしまう可能性もあります。リファラルマーケティングによる購入では、自分で調べて購入する時よりも情報収集の時間が少なくなりがちで、紹介者と紹介された人は近い関係にあるため、良い点も悪い点も率直にレビューされてしまうことが多いです。そのため、企業の商品やサービスの評判が悪くなるような口コミであっても、それを完全に防ぐことは難しい点に注意が必要です。
リファラルマーケティングの注意点②
完全に防ぐことが難しい悪い評判や炎上は、多くの場合予期せずに起こりますが、リファラルマーケティングを成功させるためには、社会的な問題に触れていないかを確認する広報チェックや、法律に違反していないかの法的チェックなど、万が一の場合に備えることが欠かせません。どれだけ綿密に計画しても、キャンペーンがネガティブな評判につながってしまうことがありますが、炎上を放置すると事態が悪化の一途をたどり、企業の信用やイメージまで下がってしまう可能性もあります。リファラルマーケティングに取り組む際には、ネガティブな情報が広まらないように、また広まってしまった場合に備えて、リスク管理の専門知識や予算を用意しておくことが必要です。
リファラルマーケティングの重要性
消費者が求めるリファラルマーケティング
現代は、商品やサービスを他社と差異化するのが難しい時代です。たとえ優れた商品を市場に投入しても、すぐに競合他社が追いついてしまいます。その結果、似たような商品が市場にあふれ、消費者はどれを選べばよいか迷ってしまいます。これにより、消費者は商品やサービス選びにストレスを感じ、選ぶことに疲れてしまうことも少なくありません。昔は「良いモノを作れば売れる」と言われましたが、今は商品数が多すぎて、良い商品であっても認知されにくい状況です。また、高額な費用をかけてマスメディアで広告を投下しても、必ずしも効果があるとは限らず、多くの企業がインターネット広告に移行しましたが、インターネット広告も年々高騰し、効果が薄れてきています。そんな中で急速に注目を集めるようになったのが口コミマーケティングです。口コミマーケティングは、商品レビューやブログ記事、インフルエンサーによる紹介など、ユーザーが他のユーザーに商品の良さを伝える方法です。口コミマーケティングは非常に効果が高かったのですが、「やらせレビュー」や「ステルスマーケティング」が社会問題となり、信頼度が低下してしまいました。そう、消費者が本当に求めているのは、信頼できる人からの信頼できる情報なのです。信頼できる人からの情報をもとに商品やサービスを選ぶことができるリファラルマーティングは、今まさに消費者が求めているマーケティングとも言えるのです。
リファラルマーケティングは、信頼性が高くコストも低いマーケティング手法として、新しいお客さまを増やす手段として注目されています。しかし、成功させるには注意が必要です。単に紹介を促すだけではなく、紹介すること自体が価値となる仕組みを作ることが重要です。リファラルマーケティングをうまく活用すれば、広告費をかけずに情報を広められるだけでなく、質の高い新しいお客さまを効率よく獲得できます。リファラルマーケティングを理解した上で、ビジネスに取り入れてみてはいかがでしょうか。
ここまで、リファラルマーケティングについてご紹介してきましたが、リファラルマーケティングも含めた販売促進の手段はアナログからデジタルに至るまで幅広く、適切な販売促進の手段は何か、迷われるケースもあるかもしれません。そんな時には、広告のプロに相談することも方法の一つです。NTTタウンページが運営する「Myタウンページ」では、ビジネスオーナーさまのお悩み解決をサポートするサービスを無料で提供しています。
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