ビジネスシーンにおいて「マーケティング」という言葉を耳にすることは多いと思います。
マーケティングはとても重要なことなのはわかっているけれど、略語や英語が多くてなんだかよくわからない・・・。みんな当たり前のように使っているから、今さら「どういう意味?」なんて聞けない・・・。そんなお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ご安心ください!このコラムではそんなあなたのために、マーケティングの基本的な用語を解説します。今まで、よく見かけるけれど、なんとなくしかわからなくてモヤモヤしていた用語も、このコラムを読んでしっかり理解しましょう!
そもそもマーケティングとは
では、はじめに、マーケティングとは何かについて説明します。
マーケティングとは、企業が商品やサービスを顧客に販売するための活動の総称です。単に商品を売るだけでなく、顧客のニーズを深く理解し、そのニーズに合った商品やサービスを提供することで、顧客満足度を高め、企業の利益を最大化することをめざします。
一言で表すと「顧客から商品やサービスを求めてもらう仕組みをつくること」です。
その仕組みづくりにおいて重要なのが、「精緻な現状把握と、明確な目標設定」です。
現状とゴールの差を埋めるために、目標達成に向けた施策を計画し実行します。
この際、データ分析をしながら目標達成に向けた課題抽出と、改善策を繰り返していく必要があります。
これらのプロセスを実行するために必須となるのが、基本的なマーケティング用語を理解することです。
マーケティングの世界では多くの専門用語が使われています。ビジネスの場においても、いつの間にかよく耳にするようになった言葉も多いのではないでしょうか。また、時代の流れによって新しい専門用語も次々と誕生します。
だからこそ、マーケティングシーンでよく使われている基本用語を正しく理解することが、マーケティングの知識を深め、マーケティングで成功するための第一歩となるのです。
マーケティングの指標に関する用語
まず、マーケティングの指標に関係する用語を紹介していきます。
- CV(コンバージョン)
- Webサイトで訪問者が行う、最終的な成果やその成果となるアクションを指すマーケティング用語です。
具体的には、購入や資料請求、問い合わせ、会員登録などが行われることです。
最終目標となるコンバージョンを何に設定するかは、Webサイトによって異なります。
そのWebサイトやページの目的達成に直結することなので、WebマーケティングにおいてCV(コンバージョン)の数は非常に重要な指標です。 - CVR(コンバージョン率)
- CVRとは「Conversion Rate」を略した言葉で、Webサイトの訪問者のうち、CV(コンバージョン)に至った人の割合を意味するマーケティング用語です。CVRは「コンバージョン数÷セッション数」で算出することができます。
CVRを算出することにより、Webサイトへの流入経路ごとの状況やページごとのパフォーマンスを測定することができるため、Webサイトの改善に役立ちます。
CVRが高いページは効果的に訴求できていることになり、逆に低いページは訴求を改善する必要があるということになります。 - セッション
- ユーザーがWebサイトにアクセスしてから離脱するまでの一連の行動のことを指すマーケティング用語です。
セッションの回数はユーザーが「サイトを訪問した回数」と言い換えることができ、アクセス解析の基本的な指標の1つです。
複数のページを閲覧した場合でも、一定時間内の同一サイト内での閲覧は1セッションとカウントされます。
ほかの指標と組み合わせることで、回遊率の算出や改善ページの発見などの分析をすることができます。 - KPI
- KPIとは「Key Performance Indicator」を略した言葉で、日本語では「重要業績指標」と訳されるマーケティング用語です。企業が最終的な目標を達成するために設定する、中間目標のことで、複数のKPIを指定するのが一般的です。
KPIを設定することで現在の目標達成度合いを定量的に把握することができ、PDCAサイクルを回す上での重要な指標となります。 - KGI
- KGIとは「Key Goal Indicator」を略した言葉で、日本語では「重要目標達成指標」と訳されるマーケティング用語です。前述のKPIが最終目標を達成するために設定する業務レベルでの目標であるのに対して、KGIは最終的に達成すべき企業全体での目標を指します。
具体的には売上高や利益率、成約件数などの定量的な目標を設定します。
目標を数値化することで、より具体的な施策や行動ができるようになります。
中間目標となるKPIも設定して、合わせて指標とするのが一般的です。
広告関連のマーケティング用語
次に、広告に関連するマーケティング用語について説明します。
- CTR(クリック率)
- CTRとは「Click Through Rate」の略で、広告の表示回数に対するクリックされた回数(クリック数)の割合を示すマーケティング用語です。CTRは、広告やコンテンツの訴求力の指標となります。
計算式は以下で表されます。
CTR = (クリック数 ÷ 表示回数) × 100
この割合は、広告の効果やユーザーの関心を評価する際に重要になります。
CTRを理解することで広告の訴求力を評価して効果的な戦術を立てたり、改善点を見つけるなど、画像のデザインや広告テキストを最適化することにも役立ちます。 - CPA
- CPAとは「Cost Per AcquisitionまたはAction」を略した言葉で、コンバージョン1件に対して発生した広告費用を意味するマーケティング用語です。「広告費用」とあるように、主にインターネット広告を出した際の効果測定で用いられる指標となっています。
CPAは低いほど費用対効果が高いという意味になるため、Web広告を出す場合はCPAをいかに低くするかが重要です。
CPAの計算は、広告費用をコンバージョン数で割ることで求めることができ、式で表すと以下のようになります。
CPA = 広告費用 ÷ コンバージョン数
この計算により、特定のWeb広告がどれだけ効果的であるかを判断することができます。 - CPC(クリック単価)
- CPCとは「Cost Per Click」を略した言葉で、広告が1クリックされるのにかかった費用を意味するマーケティング用語です。広告1クリックあたりの単価と言いかえることもできます。
前述したCPAと同じく、インターネット広告の効果測定に用いられる指標です。
CPCは以下の計算式で求められます。
CPC(クリック単価) = 広告費 ÷ クリック数
CPCを測定することで、広告費がどれだけ効率的に使われているかを把握できます。クリックごとの費用を把握することで、予算を最適化し、無駄な支出を減らすこともできます。 - ROAS
- ROASとは「Return On Advertising Spend(広告費用対効果)」を略した言葉で、広告にかけた費用に対してどれだけの収益を得られたかを示す比率を意味するマーケティング用語です。
ROASは以下の計算式で求められます。
ROAS = 売上金額 ÷ 広告費 × 100
ROASは広告の効果を収益面から評価するために用いられており、ROASが高ければ費用対効果が高いと判断できます。
その他のマーケティング用語
最後に、その他のよく使われるマーケティング用語について説明します。
- ペルソナ
- ペルソナとは、自社の商品やサービスのターゲットとなる典型的な顧客像を具体的に描いた仮想の人物モデルを指すマーケティング用語です。マーケティング戦略を検討する際に設定するもので、年齢や性別はもちろん、家族構成や職業、ライフスタイル、趣味嗜好など詳細に設定します。
ペルソナを設定することによって、自社の商品やサービスのターゲットを明確に定めた上で戦略を立てることができます。 - CTA
- CTAとは「Call to Action」を略した言葉で、自社サイトの訪問者に何らかの具体的な行動を喚起させるための対策を意味するマーケティング用語です。CTAの具体的な例としては、「今すぐ購入」「資料を請求する」「お問い合わせはこちら」などのボタンの設置が挙げられます。訪問者が行動を起こしやすくなるCTAを行うことにより、コンバージョン率の向上につなげることができます。
- セグメント
- セグメントとは、市場や顧客などを特定の評価基準によって細分化し、分類分けを行うこと、または分類分けを行った顧客や市場のグループを指すマーケティング用語です。
消費者ニーズや行動が多様化している現代では、さまざまなポイントで市場や顧客をセグメント化して、特定の傾向を持ったグループに対してピンポイントのマーケティング戦略を立てることが効果的です。
ここまで、基本的なマーケティング用語を解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
マーケティングの基本的な用語を理解することは、ビジネスの成功に欠かせない第一歩です。専門用語に対する理解が深まることで、より効果的な戦略を立てることができ、あなたのビジネスの成長にもつながるはずです。今後も新しい用語や概念が登場するかもしれませんが、基本を押さえておくことで、どんな変化にも柔軟に対応できるようになります。このコラムで紹介した用語をしっかりと把握し、実際のマーケティング活動に活かしていきましょう!
NTTタウンページが運営する「Myタウンページ」では、忙しい個人事業主や中堅・中小企業のビジネスオーナーさまのお悩み解決をサポートする無料サービスを提供しています。
専門知識を持つ資格保有者(ウェブ解析士、SEO検定1級)へのWebマーケティング相談※1の窓口を設けており、デジタルだけではなくこれまで紙媒体の電話帳(タウンページ)を発行してきたノウハウもございますので、適切なPR手段や集客に関することなど、Webマーケティング全般についてご相談いただけます。
他にも経営の専門家(経営コンサルタント、起業コンサルタント(R)、ファイナンシャルプランナー、(CFP(R)、一級ファイナンシャル・プランニング技能士)、中小企業診断士、司法書士、行政書士、税理士、特定社会保険労務士等の資格保有者)に相談できる経営相談先紹介サービス※2、Webマーケティングや経営に役立つ新鮮かつ正確な情報をわかりやすく解説したコラム・動画コンテンツなど、充実の特典をご利用いただけます。
無料会員登録をいただくだけで、ビジネスオーナーさまのお仕事の強い味方になりますので、まずはお気軽にご登録ください!
※1 相談時間は1回30分までで、利用可能回数は1会員につき月1回まで
※2 相談時間は1回30分までで、利用可能回数は1会員につき月3回まで
Myタウンページ会員登録は
簡単ステップ!
※iタウンページに店舗・企業の掲載がない場合は、こちらからお問い合わせください。