約30年前に普及し始めたインターネットは、消費者の生活のさまざまな場面でたくさんの変化を起こしてきました。消費者の生活様式の変化に伴い、紙媒体からネット媒体への移行など、広告のあり方も大きく様変わりしました。そのような変化の中で必要性が高まり、注目されるようになったマーケティング手法のひとつが、グロースマーケティングです。グロースマーケティングについて深掘りしてしまうと専門的になり過ぎてしまうため、本記事では、グロースマーケティングに関する基本的な事柄に的を絞って、簡単にわかりやすくご紹介します。
媒体の変化とグロースマーケティング
マスマーケティング時代の終焉
グロースマーケティングを理解するためには、グロースマーケティングに至るまでのマーケティングの変遷を押さえる必要がありますので簡潔にご紹介したいと思います。随分と昔の事になりますが、1950年~2000年頃まではマスマーケティングがマーケティングの主流でした。特に1960年代以降、一家に一台カラーテレビが普及してからの40年あまりは「テレビの黄金時代」と呼ばれ、大量生産した商品をテレビを使ってプロモーションする一方通行型のマーケティング手法により、モノがたくさん売るような時代でした。その後、1995年頃から一般の家庭にもパソコンが普及し、消費者がインターネットを当たり前のように利用する時代となったことで、マスマーケティングの影響力が落ち始めることとなりました。マーケティングの在り方は、マスマーケティング全盛時代の一方通行型のマーケティングから、消費者を分析し改善を繰り返す循環型のマーケティングに変わったのです。
パソコンに代わるスマートフォン
2008年頃から普及し始めたスマートフォンは、同時に消費者のSNS利用を後押しし、循環型のマーケティングに更なる変化をもたらします。振り返ってみると、テレビからパソコン、パソコンからスマートフォンと消費者が接する媒体の変化が起こるたび、従来型のマーケティング手法は再定義を余儀なくされています。2008年以降のスマートフォンとSNSの普及は、よりパーソナライズされた広告の必要性を高めました。
変わりゆくマーケティングのあり方
グロースマーケティングに至るまでのマーケティングの変遷について、何となくご理解はいただけましたでしょうか。テクノロジーの進化や世界規模の厄災、地球環境の変化などで、消費者の生活様式が変わり続けること、マーケティングのあり方が変わり続けることは避けることができません。わかりやすい身近な変化として、ひとつ例を挙げるならば、本記事の大半は、オフィスではなくリモートワークで作成していたりします。そのような目まぐるしく変化を続ける世界の中で注目されるようになったマーケティング手法のひとつが、グロースマーケティングです。詳しくは次項でご紹介します。
持続的成長を目指すグロースマーケティング
サブスク時代に求められるマーケティング
少し話は変わりますが、最近では街中で音楽CDを販売しているお店を見かけることがめっきり少なくなりましたね。これは消費者が音楽を手にする手段が変わった結果、起こっている現象です。2024年現在、音楽や動画などのエンターテイメントを皮切りに、家電やマイカーなどありとあらゆる商品にサブスクリプション(以下サブスク)が浸透してきており、まさにサブスク全盛時代と言っても過言ではない状況です。そのような状況の中で強く求められるマーケティング手法、それがグロースマーケティングです。ちなみにサブスクとは、サブスクリプションの略で、商品やサービスを一定の期間利用できる権利に対して料金を請求するビジネスモデルのことです。サブスクを選ぶことで、消費者は商品やサービスを所有することなく利用できるようになります。
商品やサービスの持続的成長(グロース)
ここまでの文章を読んで、既に察しが付いた方もいるのではないでしょうか。そうです、グロースマーケティングとは商品やサービスの持続的成長(グロース)を目指すマーケティング手法のことです。サブスクは初期投資が少ないため、消費者にとって始めやすく止めやすいメリットがあります。これは企業の立場で考えれば、末永く継続的に利用してもらえるように努力しなければならないということです。すぐに解約されないように、常に必要とされ続けるようにするためには、商品やサービスを絶え間なく成長(グロース)させる必要があります。
グロースマーケティングの3つのポイント
グロースマーケティングには3つのポイントがあります。1つめは、ユーザーの行動理解です。これは、従来の年齢や性別、職業などの属性によるユーザー分析とは異なる、アクセス履歴や購買履歴などの行動ベースによるユーザー理解のことです。2つめは、ユーザー満足度を考慮した新たな指標の設定です。従来の売上や受注ベースの指標は企業目線で設定されており、ユーザー目線が欠けがちであるからです。3つめは、ユーザーの行動理解とユーザー目線の指標から導き出した施策を高速で実行することです。日々、新たな競合が次々と生み出される市場でユーザーは比較検討を繰り返しています。ユーザーに選び続けてもらえるよう、3つのポイントを意識し短いサイクルで施策を繰り返し実行し、商品やサービスを継続的に成長(グロース)させることが、グロースマーケティングでは重要な取り組みです。
ここまで、グロースマーケティングについてご紹介してきましたが、グロースマーケティングも含めた販売促進の手段はアナログからデジタルに至るまで幅広く、適切な販売促進の手段は何か、迷われるケースもあるかもしれません。そんな時には、広告のプロに相談することも方法の一つです。NTTタウンページが運営する「Myタウンページ」では、ビジネスオーナーさまのお悩み解決をサポートするサービスを無料で提供しています。
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