最終更新:2025年2月
Googleアナリティクスは、ウェブサイトのパフォーマンスを測定・分析するためのとても便利なツールです。しかし、初めて使う方にとっては、専門用語が多く、少し難しく感じるかもしれません。本コラムでは、Googleアナリティクスを使いこなすために知っておくべき基本的な用語をわかりやすく解説します。初心者の方でも安心して使いこなせるよう、丁寧に説明していきますので、ぜひ参考にしてください。
そもそもGoogleアナリティクスとは
それではまず、Googleアナリティクスについて簡単に説明します。
Googleアナリティクスとは、Googleが提供しているアクセス解析ツールです。このアクセス解析をウェブサイトに導入することで、過去のユーザーの行動や訪問経路を可視化できます。
Googleアナリティクスを利用して自社のウェブサイトの現状を知ることによって、今後どう改善していけばいいかという指針をたてることができるのです。
アクセスに関するGoogleアナリティクスの基本用語
では、Googleアナリティクスを使いこなすために知っておくべき基本的な用語の中でアクセスに関する基本用語について説明します。
アクセスとは、簡単に言うと、ウェブサイトがどれくらい見られているかを確認する時に見るべき指標です。
アクセスに関する基本用語① セッション
Googleアナリティクスにおいてセッションとは、ユーザーがウェブサイトを訪れてから離脱するまでの流れを1つの単位とした指標です。ユーザーがウェブサイト内のページをいくら閲覧しようと、セッションは1として計測されます。同一サイト内の複数ページを閲覧すると、ページ表示回数は増えますが、セッション数は1のままです。また、一連のセッションの長さには制限がありませんが、30分間操作がなければそのセッションは終了となります。したがって、セッションはウェブサイトへの純粋な訪問数と考えて良いでしょう。
セッションを追跡することで、ユーザーがウェブサイトをどの位の時間利用しているかや、どのような行動を取っているかなどを分析することができます。
たとえば、ユーザーがウェブサイト内でどのような経路をたどってコンバージョンに至ったのかを把握し、改善点を見つけ出すことも可能となります。
アクセスに関する基本用語② ユーザー
Googleアナリティクスにおいてユーザーとは、ウェブサイトやアプリに訪問した人の数を表す指標です。
あくまで訪問した人の数を計測する指標なので、一定期間内であれば同じユーザーが何度訪れても、数十ページ閲覧しても、1としてカウントされます。
このため、どれくらいの人数に利用されているのかを見る際の指標となります。
計測期間内で初めて訪れたユーザーを「新規ユーザー」、繰り返し訪れたユーザーを「リピーター」と呼びます。
Googleアナリティクスでは、主に「Cookie」や「ユーザーID」を使って、サイトに訪問した人を識別します。たとえば、特定のブラウザを使っているユーザーにはそのブラウザにCookieを設定し、訪問時にその情報を使ってユーザーを識別します。
また、Googleアナリティクスはクロスプラットフォーム追跡にも対応していて、ウェブサイトとアプリを使っている同じユーザーを一貫して追跡することも可能です。
これにより、ユーザーが複数のデバイスやプラットフォームで行った行動を一つの「ユーザー」として集計できるようになるのです。
たとえば、新商品のランディングページに何人の人が訪れたのかなども知ることができます。
アクセスに関する基本用語③ ページビュー(PV)
Googleアナリティクスにおいてページビューとは、ユーザーがウェブサイトの特定のページを表示した回数のことを指します。たとえば、ユーザーがウェブサイトのホームページ(TOPページ)を開いた後、別のページに移動した場合、それぞれのページが「ページビュー」としてカウントされます。ユーザー数と比較してページビュー数が多い場合は、回遊性の高いウェブサイトと言えるでしょう。
また、ページビュー数は、サイトの人気ページやコンテンツの有用性を測るための重要な指標となります。たとえば、特定のページに多くのページビューがある場合、そのページが訪問者にとって関心が高いことを意味します。逆に、ページビューが少ない場合は、そのページの内容やデザインに改善の余地があるかもしれません。ページビューの増減を分析することで、サイトのパフォーマンスを評価することができるのです。
流入チャネルに関するGoogleアナリティクスの基本用語
では次に、Googleアナリティクスを使いこなすために知っておくべき基本的な用語の中で、流入チャネルに関する基本用語について説明します。
Googleアナリティクスにおいて流入チャネルとは、ユーザーがどの経路を通じてウェブサイトやアプリにアクセスしたかを示すものです。簡単に言うと、どの「道」を通ってウェブサイトにたどり着いたのかを示す指標で、ウェブサイトの訪問者がどこから来ているのかを把握できます。
流入チャネルに関する基本用語① オーガニック検索(Organic Search)
ユーザーがGoogleやBingなどの検索エンジンを使って、検索結果ページから直接サイトに訪れた場合です。検索結果であなたのページが表示され、クリックされた結果として訪問が記録されます。
たとえば、ユーザーが「おすすめのカフェ」と検索エンジンで検索し、その検索結果ページに表示されたウェブサイトを見つけてアクセスした場合がこれにあたります。
流入チャネルに関する基本用語② ダイレクト(Direct)
ユーザーが直接URLをブラウザに入力してサイトにアクセスした場合です。また、ブックマーク(お気に入り)からアクセスする場合も含まれます。
たとえば、ユーザーが直接ウェブサイトのURL(例 https://www.mytownpage.jp/)をブラウザに入力してサイトにアクセスした場合がこれに該当します。
流入チャネルに関する基本用語③ リファラル(Referral)
他のウェブサイトからリンクをクリックして、ウェブサイトに訪れたユーザーです。Referralからのアクセスが多いということは他のウェブサイトからの被リンクが多いことを意味します。たとえば、他のブログ記事やニュースサイトなどに掲載されたリンクをクリックして訪れた場合がこれに該当します。
流入チャネルに関する基本用語④ ソーシャル(Social)
Facebook やX(旧Twitter )、Instagram などのSNS(ソーシャルメディア)からサイトに訪問したユーザーです。
たとえば、ユーザーがInstagramの投稿を見て、そこからリンクをクリックしてウェブサイトに訪問した場合がこれに該当します。
流入チャネルに関する基本用語⑤ ペイド検索(Paid Search)
Google広告などの、有料検索広告から訪問したユーザーです。広告が検索結果に表示され、それをクリックして流入した場合がこれにあたります。
たとえば、 Googleで検索した際に、検索結果ページ上部にある「広告」と記載されているリンクからの流入がこれに該当します。
流入チャネルに関する基本用語⑥ ディスプレイ(Display)
Google広告などの、バナー広告やディスプレイ広告をクリックして訪問するユーザーです。
たとえば、他のウェブサイトに表示されるバナー広告をクリックして流入した場合がこれに該当します。
Googleアナリティクスは、ウェブサイトのパフォーマンスを把握し、改善に役立てることができる強力なツールです。本コラムでは、初心者の方でも理解しやすいように、Googleアナリティクスの基本用語について解説しました。初めて使う方にとっては、Googleアナリティクスは専門用語が多く感じるかもしれませんが、今回紹介した基本用語を押さえておけば、データの読み解きが楽になるはずです。セッション、ユーザー、ページビューなど、アクセスの基本的な指標を把握することで、サイトの訪問者がどのようにサイトを利用しているかを深く理解できるようになります。また、流入チャネルの分析を通じて、どの経路から訪問者が来ているのかを把握し、マーケティング施策を最適化することが可能です。これらの基本的な指標をしっかりと理解し、データを効果的に活用して、Googleアナリティクスをあなたのウェブサイト運用にぜひ役立ててください。
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