今回のテーマはフラッシュマーケティング。「フラシュマーケティング?あれ?何か聞いたことがあるような?」「懐かしい!今もフラッシュマーケティングって使われているの?」と思った方も多いのではないでしょうか。結論から申し上げますと、現在のフラッシュマーケティングの市場はピーク時とは様子が変わってしまっています。本記事では「フラッシュマーケティングって何?」という方にもわかるよう、フラッシュマーケティングの変遷について振り返り、できる限り簡潔に特徴をご紹介したいと思います。
一時代を築いたフラッシュマーケティング
フラッシュマーケティングの登場
フラッシュマーケティングとは、フラッシュマーケティング事業者が消費者と企業を仲介する形で「信じられない割引率のクーポン」「破格値の商品やサービス」を提供するマーケティング手法のことです。日本では2010年4月にいくつかのフラッシュマーケティング・サイトがスタートしましたが、その頃フューチャーフォンから切り替わったスマートフォンと相性の良かったフラッシュマーケティングは大流行しました。このようにフラッシュマーケティングは極めてセンセーショナルな登場を果たしました。
フラッシュマーケティング二重のインパクト
フラッシュマーケティングが瞬く間に流行った理由、それは消費者に対しても、企業に対しても、強烈にインパクトのある提案をしていたからです。消費者に対しては定価の50%以上の割引率クーポンを提供し、企業に対しては手数料の支払いを成功報酬制にするという、双方がそれぞれに魅力を感じる提案をしていました。二重のインパクトある提案は消費者にも企業にも好意的に受け入れられ、フラッシュマーケティング市場を急速に成長させていきました。
フラッシュマーケティングと消費者トラブル
消費者にとっても、企業にとっても、ハッピーなフラッシュマーケティングですが、冒頭で申し上げたとおり、現在ではピーク時の半分以下の規模になってしまっています。どうしてここまで衰退してしまったのでしょうか。ひとつは、新規参入が容易なサービスであったため、フラッシュマーケティング事業者が増え過ぎ、過当競争を招いてしまったこと。もうひとつは、消費者と企業の間でのトラブルが散見されるなどの問題を抱え続けていて、中長期的に消費者と企業の信頼を得ることができなかったことです。実際、ピーク時の年末年始には、フラッシュマーケティング・サイトの割引率クーポンを利用した複数の消費者が「掲載されていた見本とあまりにも違い過ぎる!」「スカスカ!」と実物写真をブログやSNSにアップし大炎上したケースもありました。時流に乗り一気に盛り上がったフラッシュマーケティングでしたが、消費者からも企業からも継続的に支持を得ることができず、熱狂的なブームは徐々に冷めていきました。
フラッシュマーケティングの特徴
フラッシュマーケティングの変遷については、ご理解いただけましたでしょうか。ここでは、あらためて、フラッシュマーケティングにはどのような特徴があったのか、簡潔にご紹介したいと思います。
フラッシュマーケティングの仕組み
フラッシュマーケティングには、従来の割引とは決定的に違う特徴がありました。それは「商品やサービスを購入する前に割引の権利を購入する必要がある」ということです。例えば、飲食店のクーポンを手に入れる場面を思い浮かべてみてください、従来の割引の仕組みであれば、特に費用は発生しないはずです。ところが、フラッシュマーケティングの場合、クーポンは事前に購入しなければならないため、食事をする前に費用が発生してしまいます。消費者にとっては一時的に負担が増える仕組みではあるのですが、企業にとっては売上が読め、クーポンをばら撒いた場合と比べて割引額をコントロールし抑えることができるため、その分をクーポン購入者の割引率に還元でき、結果的にWin-Win(ウィンウィン)の関係を築けるという斬新で画期的な仕組みでした。
フラッシュマーケティングの注意点
ここまで紹介してきたとおり、フラッシュマーケティングは上手に活用できれば、消費者と企業の双方にメリットをもたらすマーケティング手法です。企業の側に立って考えてみれば、①短期間で集客効果が見込める、②潜在顧客を掘り起こしリピーターの獲得を見込める、などの良い結果を得られる印象が強いですが、当然、メリットばかりではありせん。先ほど、ご紹介した大炎上のケースも然りですが、やはり消費者とのトラブルがメディアに取り上げられれば、大きく信用を失い、最悪の場合は閉店に追いつめられることになります。また、通常価格でのリピート購入を期待して割引提供しているにもかかわらず、本来の目的を達成できないばかりか、①割引期間以外の商品の購買率が著しく低下してしまう、②安売りブランドというイメージが定着してしまう、などの見過ごすことのできないリスクもあります。企業がフラッシュマーケティングを実施する場合には、デメリットについてもよく理解し、注意して取り組む必要があります。
一昔前、一世を風靡したフラッシュマーケティング。現在では、ファッション系のECサイトで特定の時間帯に特定の会員のみに「信じられない割引率」で商品を販売するなど、ブランド価値を保ちながら、余剰在庫の削減をする目的で活用されていたりします。
ここまで、フラッシュマーケティングについてご紹介してきましたが、フラッシュマーケティングも含めた販売促進の手段はアナログからデジタルに至るまで幅広く、適切な販売促進の手段は何か、迷われるケースもあるかもしれません。そんな時には、広告のプロに相談することも方法の一つです。NTTタウンページが運営する「Myタウンページ」では、ビジネスオーナーさまのお悩み解決をサポートするサービスを無料で提供しています。
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