「バズる」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?少し前まではテレビで紹介されたものが流行るというのがよくあるパターンでしたが、最近では、SNSで「バズった」ものが流行するという流れが主流になりつつあります。むしろ、SNSでバズっているものがテレビで紹介されているのをよく見かけますよね。
このコラムでは、「バズる」という言葉の意味や語源、どんなコンテンツが「バズる」のか、そして「バズる」ことによってビジネス上でどんなメリットがあるのかについて詳しく説明します。
「バズる」という言葉は聞いたことがあるけれど、詳しくはわからない・・・どうやったらバズるの?という疑問をお持ちの方はぜひご一読ください。
「バズる」とは
それでは、バズるとはどういうことなのかについて、解説していきます。
「バズる」の意味と語源
「バズる」とは、SNSやインターネット上で話題になり、多くの人の注目を集めることを指します。
「バズる」は、英語の「buzz」から生まれた日本語表現です。英語の「buzz」は、「ハチがブンブンと飛び回る音」や「人々がざわめく様子」を意味し、この言葉が、多くの人が一つの話題に群がる様子を表現する例えとして使われるようになったのです。
特に近年のSNSの普及により、この言葉は「短期間で爆発的に話題が広がり、多くの人の注目を集める」という意味で広く使われるようになりました。
例えば、SNSで発信した投稿が大量の「いいね」やリツイートを獲得すると、その投稿が「バズった」と表現されるのです。
「バズる」と「炎上」の違い
「バズる」と同じくインターネット上での注目や広がりに関する言葉として、「炎上」があります。
「炎上」は、特定の話題や対象に対して批判や非難が殺到し、SNSや掲示板で大規模に拡散されてネガティブな注目を集める現象のことを指します。例えば、企業の不適切な発言や行動が原因で非難が集中した場合、「炎上」となります。「バズる」はポジティブな注目を集めることが多い一方で、「炎上」は批判的な注目を意味します。
バズるコンテンツの特徴
では、どのような特徴を持つコンテンツがバズるのでしょうか。
バズるコンテンツの特徴は、人々の感情を揺さぶり、共感や驚きを生み出すことです。思い通りにバズを産み出すことは難しいですが、バズるために必要な要素を意識することで、面白く、共感できるコンテンツを作ることができ、結果としてバズりにつながります。
具体的には、以下のような要素が重要となります。
① 共感性
バズるコンテンツの最大の特徴は、視聴者の心に深く響く共感性です。
多くの人が自分の経験や感情と重ねることができるような内容にすることを意識します。日常のちょっとした出来事や、誰もが経験したことのある感情を描いたコンテンツは、多くの人の共感を呼び起こします。
日常生活での小さな喜びや悩み、家族や友人との関係性、育児の苦労や、職場や学校でよく感じることなど、多くの人が共感できるような内容が拡散されやすいのです。
共感できるコンテンツは、単なる情報提供ではなく視聴者の心に感情的な共鳴を生み出し、「分かる!」という反応を引き出すことで、自然と拡散されていきます。
② 話題性
時事ネタやトレンドを取り入れたり、人々の関心を集めるような要素が含まれていることもバズるコンテンツにおける特徴の一つです。
現在話題となっているトレンドや流行のものを巧みに取り入れることで、視聴者に新鮮な驚きや発見を提供できます。まだあまり知られていない新しい情報を取り入れることができれば、更に多くの人の興味を引き、拡散される可能性が高くなります。
例えば、最新のニュースや社会現象を独自の視点で解説したり、 新しいサービスや商品の発売情報やレビュー、その年の流行語を題材にした動画やイラストなど、興味深い情報を紹介すると効果的です。
③ 意外性
予想外の展開や、斬新なアイデア、ギャップなどが含まれていることも、バズるコンテンツの特徴です。通常予想できないような展開や、ギャップを感じさせる内容は強い印象を与えます。視聴者が思わず「えっ?」と反応するような、驚きや意外な要素を含むコンテンツは、多くの人の注目を集め、拡散されやすくなります。
このような意外性は、人々の好奇心を刺激し、「もっと知りたい」「誰かに共有したい」という気持ちを引き出すのです。
例えば、お手をする猫の動画や、かわいい見た目なのに意外な一面を持っている、といったギャップのあるキャラクターが登場するコンテンツなど、一見あり得なさそうなギャップがあると、思わず拡散したくなり、そうした心理がバズりにつながります。
④ 広告色がない
「広告色がない」とは、企業の宣伝感が薄く、自然な形で情報やコンテンツが提供されているように感じられる状態を指します。バズるコンテンツには、広告臭を感じさせない工夫も必要です。視聴者が不自然さを感じずに、コンテンツそのものに楽しさや興味を持てるようなものが、より多くの人にシェアされ、バズる可能性が高いと言えます。
例えば、単なる商品紹介ではなく、その商品やサービスを利用した、日常生活での作業効率を上げるためのアイデアやテクニックを分かりやすく解説した動画など、視聴者が自ら実践してみたくなるような内容にするなどの工夫が必要です。
「バズる」ことのビジネス上のメリット
「バズる」ことは、ビジネスにさまざまなメリットをもたらします。具体的には、以下のようなメリットがあります。
知名度向上や新規顧客獲得
バズることで企業の知名度が向上します。特にSNS上で話題になることで、企業や商品への興味が自然と喚起され、新規顧客の獲得につながります。
例えば、企業のサービスや製品を使用した面白いコンテンツや共感できる投稿が拡散されれば、視聴者は自発的に企業のサービスや製品に注目するようになります。
広告費の削減
SNS上でバズると、広告宣伝費をかけなくても多くの人の目に留まることができます。
例えば、広告を出していなくても、自社の商品を紹介した口コミ投稿がSNS上で拡散され、そこから商品の購入につながる可能性があります。
ユーザーの口コミが広がることで、自然な形での宣伝効果が期待でき、広告費の削減にもつながるのです。
採用活動への貢献
バズることで企業への注目度が向上し、優秀な人材の採用活動にも貢献します。特に、SNSをよく利用する若年層にアピールしやすくなり、企業のイメージアップにもつながります。
例えば、ベンチャー企業が、社会問題解決に貢献するプロジェクトを発表し、それがバズることによって、その企業の理念や社会貢献度が伝わり、多くの学生から応募が集まるということもあります。
企業の理念や雰囲気が印象的に伝わることで、優秀な人材の興味を引くきっかけにもなるのです。
「バズる」を狙う際の注意点
「バズる」ことを狙う際には、炎上リスクを常に念頭に置く必要があります。
炎上は、一度火がつくと収束させるのが難しく、企業イメージの失墜や個人への誹謗中傷など、深刻な事態に発展する可能性があります。炎上を防ぐためには、配慮に欠ける内容や他者を傷つける可能性のある投稿は避けるよう日頃から注意を払うことが必要です。また、法律やガイドラインに違反しないよう、慎重に運用を行うことも重要です。
情報発信する際は、常に事実確認を徹底し、誤った情報や憶測に基づいた発言を避けましょう。特に、噂話や未確認の情報は拡散しないように注意が必要です。また、言葉遣いを丁寧にし、相手を尊重する言葉を選ぶことで、誤解や反感を招くことを防ぎます。個人情報やプライバシーに関わる情報の発信は控え、著作権や肖像権を侵害しないようにも注意しましょう。過去の炎上事例から学び、自分たちの状況に照らし合わせて対策を立てることも効果的です。
「バズる」とは、SNSやインターネット上で話題になり、多くの人の注目を集めることです。バズるコンテンツには、共感性、話題性、意外性、広告色のなさといった特徴があります。ビジネスにおいては、知名度が上がったり、広告費を節約できたり、採用活動に役立ったりと、たくさんのメリットがあります。ただし、炎上リスクもあるので、情報の正確さや感情への配慮、著作権の遵守などに気をつけることが大切です。このコラムで紹介したポイントを参考に、あなたも共感できる効果的なコンテンツを作って、バズることのメリットを最大限に活用することをめざしてみてはかがでしょうか。
NTTタウンページが運営する「Myタウンページ」では、忙しい個人事業主や中堅・中小企業のビジネスオーナーさまのお悩み解決をサポートする無料サービスを提供しています。
専門知識を持つ資格保有者(ウェブ解析士、SEO検定1級)へのWebマーケティング相談※1の窓口を設けており、デジタルだけではなくこれまで紙媒体の電話帳(タウンページ)を発行してきたノウハウもございますので、適切なPR手段や集客に関することなど、Webマーケティング全般についてご相談いただけます。
他にも経営の専門家(経営コンサルタント、起業コンサルタント(R)、ファイナンシャルプランナー、(CFP(R)、一級ファイナンシャル・プランニング技能士)、中小企業診断士、司法書士、行政書士、税理士、特定社会保険労務士等の資格保有者)に相談できる経営相談先紹介サービス※2、Webマーケティングや経営に役立つ新鮮かつ正確な情報をわかりやすく解説したコラム・動画コンテンツなど、充実の特典をご利用いただけます。
無料会員登録をいただくだけで、ビジネスオーナーさまのお仕事の強い味方になりますので、まずはお気軽にご登録ください!
※1 相談時間は1回30分までで、利用可能回数は1会員につき月1回まで
※2 相談時間は1回30分までで、利用可能回数は1会員につき月3回まで
Myタウンページ会員登録は
簡単ステップ!
※iタウンページに店舗・企業の掲載がない場合は、こちらからお問い合わせください。