動画広告とは

動画広告とは、その名のとおり映像を使って商品やサービスを宣伝する広告のことを言います。視覚的にわかり易く商品などを訴求できることが最大の魅力です。
動画広告は、広告主が動画を用意する必要があります。その上で、YouTubeなどのオンライン動画プラットフォーム、InstagramやFacebookなどのSNS、Netflix、Huluなどの動画ストリーミングサービス、ウェブサイト内の動画広告などさまざまな形を活用して宣伝します。

ここでは動画広告のメリット・デメリットや、動画広告と他のWeb広告との違いに目を向けながら動画広告についてご説明していきます。

動画広告

1.動画広告のメリット

動画広告は視聴者の記憶に定着させやすい

いまの時代、だれもが一度は動画広告を目にしたことがあると思います。その経験を思い出していただければわかるように「洗練された映像と洗練された音楽」により、興味が無い商品やサービスの広告でも“良くできているな”と動画広告自体に興味がわき、一定時間見入ってしまったことはありませんか?

動画広告は、人間の視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚といった五感のうち、視覚と聴覚の2つの感覚に直接訴えかけることができるため視聴者の記憶に定着させやすく、効果的に訴求メッセージを伝えることが出来るといわれています。

例えば、商品の最先端のイメージを伝えたい場合など、商品の背景、動かし方、光を当てる演出、近未来的な音楽や音響効果などを組み合わせることで、商品自体はもちろん、打ち出したいイメージも含めて視聴者に訴求できるのが動画広告なのです。

動画広告は利用シーンを想起させやすい

動画広告は、商品やサービスについて日常生活を示す動画の中で訴求することできます。言い換えると動画広告は、生活の中における具体的な利用シーンを視聴者に示すことができるということです。

視聴者が言語化できておらず潜在的に感じていた生活の中の不便さ、例えば昔は通勤通学には定期券そのものを都度バッグから取り出し改札にタッチすることは当たり前と思って行動していたと思います。ところが、バッグから取り出すなどの動作なくスマートにスマートウォッチを改札にタッチしているユーザーの動画広告を視聴した瞬間「とても便利だ!」と直感的かつ直接的に利用シーンを示し購買意欲を湧かせることもできるのです。

動画広告は詳細なターゲティングができる

動画広告は、動画広告を配信するプラットフォームにもよりますが、たいていのものはデモグラフィックデータや行動データに基づいてターゲティング精度の高い広告配信ができます

ここで、デモグラフィックデータとは?と思われた方も多いのではないでしょうか。動画広告などでも使われるデモグラフィックデータとは人口統計データを言います。人口統計データとは人口の変動や分布などに関する統計データであり、日本では5年ごとに国内の人口や世帯・産業構造などに関して調査をしている国勢調査などを基にしたものがあります。


<主なデモグラフィックデータの項目>

  • 年齢、性別、所得、教育水準、職業、家族構成、居住地域、民族・人種など

これらの情報に基づいてターゲティングする=商品やサービスとマッチする特定の視聴者に向けて動画広告を配信することで精度が高く効果的なターゲティングが可能となります。

<具体例>

  • 年齢と性別のターゲティング

大学生など若者向け かつ 女性のアパレルブランドであれば、18~24歳の女性をターゲットとした動画広告を配信し視聴者の興味を引く情報を動画広告を通して提供します。
誰彼かまわず動画広告配信する場合と効果に差が付くのは明らかですよね。

  • 地域のターゲティング

特定の地域に新店舗をオープンするスーパーマーケットであれば、特定の地域に住む住人をターゲットとした動画広告を配信することで来店を促します。近くでスーパーマーケットの工事が進んでいれば気になって動画広告を最後まで見る&行ってみよう!という興味をわかせられるかもしれませんね。


その他、動画広告は視聴回数・視聴時間・視聴完了率・クリック率などの視聴者のデータを詳細に収集することができ、これらデータに基づき広告の設定を適したものにできます。Web広告を検討しているのであれば、動画広告を真剣に検討してみるのも良いでしょう。

2.動画広告のデメリット

動画広告で流す動画を準備する必要がある

動画広告を配信するには動画を準備する必要があります。動画広告で高い成果を求めるのであれば動画広告の性質や特長を理解し、かつ、あなたの商品やサービスについても積極的に理解しようとする動画制作会社に質の高い動画を制作してもらう必要などがでてきます。ですが、これにはそれ相応の時間と費用がかかります。動画広告用の15秒~30秒程度の動画でも、企画・制作・ナレーション・BGM・アニメーションなどを盛り込む動画であれば数十万円~100万円程度を要することもあります。

また、コストに見合った成果を求めるためには先ほどお話した「動画広告の性質や特長を理解し」ている動画制作会社への依頼がポイントになってきます。動画広告視聴者が広告を見る時間は最初の数秒がほとんどではないでしょうか?ですから、短い時間で視聴者へ伝えるべきことを伝え興味をわかせるインパクトを持った動画を制作することができ、実績が伴う制作会社を見つけ出すことも重要であり労力がかかる部分です。

3.他のWeb広告と動画広告との違い

バナー広告と動画広告との違い

バナー広告はほとんどが静止画像やアニメーション画像であり、ここが動きのある動画広告との大きな違いです。Webページの特定の広告エリアに表示されます。

先程お話したとおり、バナー広告は静止画像などからなるため、動画広告の動画制作準備と比較してコストを抑え展開しやすいところがメリットです。また、多くのWebサイトやプラットフォームで取り扱いのある広告形態であるため広範な展開が可能です。

ただ、動きが無いためWebページの閲覧者に認識されづらい もしくは 視聴者が広告を無視するという状況が発生しやすく興味をわかせづらいことがデメリットと言えそうです。
広告を打つ目的は、やはり広告をターゲットへ届け、興味関心を持ってもらうことですから、その目的の強さによって選択することが大切です。

テキスト広告と動画広告の違い

テキスト広告は文字通り文章のみの広告です。検索エンジンやWebページの広告エリアへ広告として文章が掲載されますが、商品やサービスについて視覚的に訴えることや利用シーンを想起させることが非常に難しくなる点が動画広告との大きな違いではないでしょうか。

ただ、文章さえ用意できれば広告が打てるため時間や費用がほとんどかからないのがメリットです。広告掲載自体にも費用がかかるため、準備自体に費用がほとんどかからないのは嬉しい点です。また特定のキーワードやユーザーの検索行動に基づいたターゲティングが可能です。

4.動画広告を活用する業種とは

改めて動画広告は、動きによってもたらされるインパクトにより視聴者の記憶に定着させやすく、利用シーンを想起させやすいといったメリットがあります。ですから動画広告は
商品やサービス自体に動きがあったり、イメージを視覚的に届けたい業種に特に活用されているようです。主な業種をご紹介しましょう。

(1)エンターテインメント業界

新作映画や音楽アルバムのプロモーションに動画広告を利用しています。好きな俳優さんが画面に映り、主題歌と共にクライマックスシーンが流れてきたら広告と知りながら思わず最後まで見てしまい、これにより映画への興味がわき映画館へ行かれた経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

(2)自動車業界

新車のプロモーションや最新の自動車技術を紹介する際に動画広告を利用しています。都会の街並みや、はたまた森の中などの走行シーンや特長的な機能を見せることで、車の性能やデザインを魅力的に伝えることができます。

ちなみに「フォローする」というのは、他のインスタグラム(Instagram)ユーザーが投稿した写真や動画、ストーリーズなどを自分のインスタグラム(Instagram)画面のフィードで見ることができるようにすることです。ですから、あなたが好きな芸能人やユーザーをフォローすることで、その人たちの最新の投稿内容を逃さずにチェックすることができるようになります。そういった特性を活かして、例えば芸能人であれば自身が出演している番組が始まるタイミングなどに、出演番組の宣材写真や動画を投稿することがあるんですよ。

(3)旅行・観光業界

旅行代理店や観光地は、目的地の魅力を伝えるために動画広告を使用します。皆さん行ったことが無いところは、良いも悪いもわからず行ってみよう!と思い立つことは少ないですよね。ですが、行ったことが無い土地でも神秘的な景色や美しい景観を動画で目の当たりにするとあっという間に興味がわき、かつアクセスが良ければ行ってみようと次の旅行先候補になることもあると思います。アスレチックやカヤックなど現地のアクティビティを楽しむ人たちの動画広告も、多くの視聴者の関心を引き出していることでしょう。

あなたの業種が必ずしも先にご紹介した業種でなくとも、動画「でしか」伝えられない商品やサービスをお持ちであれば、動画広告はあなたのビジネスを助けてくれるでしょう。

最後に

動画広告についてご理解いただけたでしょうか。
今後のビジネスチャンスを広げるためにも動画広告の活用は検討する余地があると思います。

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